このチームもなかなか高評価を得ていた。

チームメンバーのリフレクションと木村の感想は一番下にあります。


10:30〜14:00 ディスカッション・現地調査・ランチ・説明用デザインラフ--------------------------------------------

10:52


13:31



14:00 シャッフルディスカッション(前半)開始-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

14:09


14:30 シャッフルディスカッション(前半)終了-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

14:30〜15:30 デザイン制作

15:30〜16:00 シャッフルディスカッション(後半)-------------------------------------------------------------------------------------------------------------

16:00〜17:00 デザイン制作

16:44



17:00 完成



チームのメンバーの仕事柄、こういう導入がしやすかったと思えるが、でも、どちらかと言えば、雑誌というよりもWeb上でおもしろさを発揮できる展開だろう。

私はハンズを、秋葉原の部品専門店まではいかないがそれに近いパーツ屋と捉えている。完成品を買うのでなく、何かを作るとき、ヒントをもらうときに行くところ。
完成作品の右側にハンズの構造をスケルトンで表現し、「東急ハンズは、らせん構造になっている」とさりげなくハンズの建物構造の最大特徴を述べているがもっと具体化したい点だ。
例えば、この建物をパーツから考えると螺旋状の階層配置はボルトやネジと同じのつくり。
ハードのイメージはこんな着目点から膨らませていけるのではないだろうか。
それからもう一つの面・
ソフトな特徴は、最近はずいぶん減ってきたようだが、売り場にいる年配のスタッフだ。
ほとんどがその売り場で取り扱う商品にごく近いフィールドで長年仕事をしてきたその道の強者の存在。ここからもおもしろさが引き出せる可能性は大きい。
また、実演している商品には、その時の世の中に応えよう、アピールしようとしているハンズの「生の声」がある。ここから斬ってゆくこともできたのではないだろうか。


メンバーの鎌田君が、mixiのR25コミュニティで読者調査をした上でワークショップに臨んでいることは新しいアプローチだね。

ただ気を付けないといけないのは、mixiコミュニティやWikipediaの情報は信頼できないものも多いので、参考程度に大雑把に形をつかむのには有意義だろう。

彼は振り返りながら、
完成作品の左側で展開している「○○のあなたへ」のモデル選択を決めかねていて、シャッフルディスカッションでその答えを見いだそうとした。
案a:職業別モデル、案b:1人の人の一生の節目モデル、案c:1人の人の一週間モデル
結果、案aの「職業別モデル」を採用したのだが、彼のメールでのリフレクションでこう振り返っている。
●モデル選びがイマイチだった、今回はモデルが職業別だったが、他にもっとR25向きの良いモデルがある様に思う。「学生」や「主婦」という職業はR25読者に少ない様に思う。
→私は、折角mixiのR25コミュニティで調査しているのであれば「R25読者」に絞ってモデルを設定したほうがよかったのでは、と思う。


また持ち寄るデザイン案について、こう言っている、
●皆、色々と考えて来てる。デザインって降って湧くもんではなく経験から引き出される発想であると思っているので、やっぱり他人のアイデアはその人の軌跡が垣間見えて面白い。
と言いながら、彼のメールでのリフレクションでは、

●今回の様にチームで考える場合、結論に近い状態の案を持って行く事は、新たなアイデアを受け入れにくくなってしまうのではないか?と思った。
 変化を受け入れられる許容を持ったざっくりした案を提示した方が、提示された側も意見を言いやすかったりと更に良い結果へ導く事が出来たのではないか?
→結論に近いと言ってもそれは各自の考え内でつくられたもの。もっといいアイディアやヒントは必ずある。突き詰めて考えたものを持ち寄る方が内容は濃くなり厚みは増すのでは?


また、メンバーの平井さんがメールでのリフレクションでこう述べている。
●事前準備で私はラフ案で絵を描いていったのですが、その後もそれにひきずられてしまったのが気になりました。
→メンバーのそれぞれがアイディアを絵にして持ち寄るのが基本です。
●ディスカッションで、異見を言うのがとても難しかったです。短時間で内容を理解し、自分の考えを述べるトレーニングが足りないなと痛感しました。
 また、あまりいい加減な異見を言ってもかえってチームを混乱させてしまいそうであり、異見はそのチームの方向性を左右する肝であるように感じました。

→いいトレーニングでしょ。またその時間までに「ぶれないコンセプト」をいち早く作れたかどうかが、チームのその後を分ける大きなポイントです。

●途中でも指摘を受けたのですが、やはり時間がない中で意見を述べ合っているだけだと、何も進まないことがわかりました。
 頭の中だけにあるのと、視覚化されているのではレベルが違うのだと思いますが、紙に描いて、それを見ながらブラッシュアップしていく大切さを知りました。

→そう!言葉だけで何時間も使って議論していでも具体的に実際見える形にしないと、みんな頭で別のものをボーッと想像しているだけってことが多いんだ。



写真のほとんどはオブザーバーの浅野さんからのご提供です。